バッテリー補助強化剤 recuperare-R

バッテリー補助強化剤 recuperare-R

特徴

バッテリー補助強化剤 recuperare-R

recuperare-R(レクペラーレ・アール)は、High-Purity Gerumamium(ハイピュリティゲルマニウム)を使用した補水タイプの鉛蓄電池用補充液です。recuperare-Rには、環境と経済面で5つの効果があります。

recuperare-R 5つの効果
1. バッテリーの長寿命化
2. バッテリー補水液の消費低減
3. 充電時の電力消費の低減
4. バッテリー長寿命化による鉛使用量の低減
5. バッテリー長寿命化による産業廃棄物排出量の低減

recuperare-Rを継続使用することで、バッテリーの劣化防止、寿命の延長、充放電効率の向上、電気代の節約など様々なメリットを得ることが出来ます。またコストの低減のみならず、鉛バッテリーの廃棄数を低減することにより環境保護に貢献することにも繋がります。

期待される効果

1. 極板崩壊の低減
 鉛バッテリーの極板崩壊とは、バッテリー内部での充放電の繰り返しにより、バッテリーの極板に亀裂や変形が生じ、バッテリーの性能低下や寿命短縮を引き起こす現象です。鉛バッテリーの極板は通常、鉛と鉛合金から作られています。充放電の過程で極板には物理的な応力がかかります。また、鉛バッテリー内部の硫酸水溶液は腐食性が高く、バッテリー内部の温度変化や放置などによって硫酸の濃度や形状が変化し、極板にも影響を与えます。このような環境下で、極板に亀裂や変形が生じることがあり、その結果、バッテリーの性能低下や寿命短縮が引き起こされることがあります。極板崩壊が発生すると、バッテリーの容量や出力が低下し最終的にはバッテリーが故障する可能性があります。
 極板崩壊を軽減するためには、バッテリーの適切なメンテナンスが必要です。定期的にバッテリー内部の形状をチェックし、過充電や過放電を避けることが重要です。また、バッテリー内部の温度管理を行うことも重要です。さらに、バッテリーの製造過程で極板の材質や形状を適切に設計することで、局番崩壊を軽減することもできます。
 写真右は局番崩壊したバッテリーの液体、左は正常なものです、右のようにバッテリー駅が真っ黒になると、崩壊進行を止めることが出来ません。recuperare-Rは極板崩壊を抑制します。

写真右は局番崩壊したバッテリーの液体、左は正常なもの

2. サルフェーションの弊害低減
 サルフェーションとは、鉛バッテリーから電気を取り出すためには化学反応をしますが、これに失敗した桐生さんが硫酸塩の結晶になり、マイナス極板に付着することです。この結晶は電気を通さないため、極板と電解液の接触面積が減少し充電スピードが鈍化します。更に充電を行っても十分に電気が回復しません。これによってバッテリーは寿命を迎えます。recuperare-Rは、サルフェーションの発生を抑制し、バッテリーの能力を高める効果があります。

3. 水素弊害の除去
 鉛バッテリーの水素弊害とは、充電中に鉛バッテリー内部で発生する水素ガスが、バッテリーの内部圧力を上昇させ、バッテリーケースを膨張させたり破裂させたりすることがある現象です。鉛バッテリーは、充電中に水を分解して酸素と水素ガスを発生します。酸素ガスはバッテリーから放出されますが、水素ガスはバッテリー内部にとどまり圧力を上昇させます。この圧力が上昇し過ぎると、バッテリーケースが破裂する可能性があります。
 水素弊害とは、充電中に発生する水素ガスを放出させるために、バッテリーケースに穴を開けることによって軽減することが出来ます。しかし、この方法はバッテリー内部に酸素を取り入れ、バッテリーの寿命を短くする可能性があるため、適切な管理が必要です。また、水素弊害は、バッテリーの加熱を過剰に行うことによっても引き起こされることがあるため、適切な充電制御も重要です。recuperare-Rは水素弊害を抑制します。

バッテリーの水素弊害

4. 硫酸弊害の低減
 鉛バッテリーの硫酸弊害とは、鉛バッテリー内部において硫酸水溶液が濃度や温度の変化により変化することで、バッテリーの性能低下や寿命短縮を引き起こす現象です。鉛バッテリー内部では、硫酸水溶液が主要な電解液として使用されています。充放電の過程で硫酸水溶液は、電気化学反応により水と硫酸の濃度が変化します。これにより硫酸の濃度が低下すると、バッテリーの出力や容量が低下することがあります。また、硫酸の濃度が高くなり過ぎると、バッテリー内部のプレートに硫酸が析出してバッテリー内部の短絡を引き起こす可能性があります。
 さらに、鉛バッテリー内部の温度が上昇すると、硫酸水溶液の蒸発が進みバッテリー内部の濃度が上昇するため、硫酸弊害を引き起こす可能性があります。硫酸弊害を軽減するためには、定期的なバッテリーのメンテナンスが必要です。具体的には、水を補充し中放電を正しい範囲内で行うこと、過充電や過放電を避けること、そしてバッテリー内部の温度管理を行うことが重要です。recuperare-Rは硫酸弊害を低減します。

鉛バッテリーの硫酸弊害

5. 水垢弊害の低減
 鉛バッテリーの水垢弊害とは、バッテリー内部で充放電が繰り返されると、電極と電解液の反応によって発生するカルシウムやマグネシウムの沈殿物がバッテリー内部に蓄積して、バッテリーの性能低下や寿命短縮を引き起こす現象です。水垢は、バッテリー内部に存在する硫酸水溶液と金属プレートとの反応によって発生します。この水垢がバッテリー内部に蓄積すると、プレート間の電気電動が低下し、電気的に活性な部分が減少してバッテリーの性能が低下します。さらに、水垢によってプレート間のショートが引き起こされ、バッテリーの寿命が短縮されることがあります。
 水垢弊害を軽減するためには、バッテリーのメンテナンスが必要です。定期的にバッテリーの推移をチェックし、水垢が蓄積する前に水を補充することが重要です。また、バッテリーの温度管理を行うことも効果的です。さらに、水垢が蓄積する場合には、専用の洗浄液を使用してバッテリーを洗浄することが必要となります。recuperare-Rは水垢弊害を抑制します。

鉛バッテリーの水垢弊害

使用方法

必ずエンジンを停止させてから補充してください。
1 バッテリーえきを補充する際に「recuperare-R」を使用してください。
2 バッテリー注入口よりこぼさないように少しずつ注入してください。
3 液面がロアレベルからアッパーレベルの間に来るように注入してください。
4 注入後、バッテリーキャップをしっかり閉めてください。
※ 本品は電極の欠落やショートなど著しく機能低下したバッテリーには効果がありません。

使用上の注意
● 飲用不可。人体に害があるので飲まないでください。
● 用途以外に使用しないでください。
● 鉛バッテリー以外には使用しないでください。
● 充電不足のバッテリーは、注入後に充電してください。
● アッパーレベル以上に注入しないでください。多すぎた場合、ガス排気口より液が吹き出し周囲の金属の腐食や電子部品等の故障を起こすことがあります。

応急処置
● 飲み込んだ場合:吐き出させず、直ちに医師の診断・手当を受けてください。
● 目に入った場合:水で数分間、注意深く洗ってください。刺激が持続する場合は、医師の診断・手当を受けてください。
● 皮膚に付着した場合:皮膚を速やかに多量の水と石鹸で洗ってください。刺激が持続する場合は、医師の診断・手当を受けてください。

保管及び廃棄方法
● 使用後は蓋をきちんと閉めて、立てた状態で保管してください。
● 乳幼児の手の届かないところに保管してください。
● 直射日光の当たる場所や40℃以上になる場所、凍結する場所には保管しないでください。
● 空容器を廃棄するときは、内容物を完全に除去し適正に処理してください。

使用実例

280Ah(48V)のバッテリーフォークリフトを1台使用

ある企業様の実例です。充電時間の短縮は計算せず、単純に充電回数で比較してみました。ここでは280Ah(48V)のバッテリーフォークリフトを1台使用しています。稼働は1日に1時間程度です。従来は月に20日間の稼働で7回充電していましたが、recuperare-R使用後は4回の充電になりました。充電時に流れる電流は200Vで50Ahですから1時間あたり10Kwとなります。
1回の充電は・・・
10Kw×13時間=130Kw
130Kw×13.2円=1,716円
recuperare-R使用前と使用後の回数を計算します。
・使用前 7回/月  12,012円
・使用後 4回/月   6,864円
その差額は5,148円で、年間にすると61,776円になります。

次はrecuperare-Rと精製水のコスト比較です。この企業様の場合、普通の精製水の時は2ヶ月に1回、約4Lを補充していました。現在はrecuperare-Rに切り替えていますが、同じ4Lを補充するまでに9ヶ月かかっています。精製水の金額はおよそ20Lで1,300円、recuperare-Rは18Lで40,000円です。1年間に使用する量と金額を求めると、精製水は24Lで1,560円、recuperare-Rは5.33Lで11,844円となり、その差額は年間で10,284円です。これを先ほどの電気料金61,776円から差し引くと、コストメリットは年間で51,492円になります。この計算は最初の「充電時間の短縮」を考慮していませんので、この充電時間の短縮を考慮すると、recuperare-R使用後の4回/月の電気代は5,808円となり年間の差額は74,448円、そしてrecuperare-R使用による精製水との差額年間10,284円を差し引くと64,164円となり、さらにメリットが出ることになります。もっとも1番最初の充電時間短縮の事例と2番目の充電回数が減った企業様とではバッテリーフォークの稼働時間が全く異なりますので、稼働時間が長いフォークリフトの場合、これ以上の効果が期待できると言うことです。

recuperare-Rを使用した場合のメリットは大きい
recuperare-Rは、バッテリーの性能を維持して寿命を延ばすことによるコストメリットも大きいのですが、電力使用量を抑え電気代を節約するメリットも大きいのです。これが10台、20台と台数を多くお持ちの企業様になってくると、当然ですがメリットのスケールも変わってきます。仮に10台の場合、年間641,640円の経費削減は大きな効果です。

J.mouse